TOEICのリーディングで時間が足りない!を解決する根本的な方法
僕は現在は915点ですが、730点に到達するまでにTOEICのPart7で時間切れになってしまい、選択肢を塗り絵してしまうことがよくありました。結局、下記の二つの方法を試し、リーディングパートに対する苦手意識はほとんど無くなり、時間切れになることはなくなりました。むしろ少し余るくらいです。
なぜ、時間が足りなくなってしまうのか、根本的な原因は二つ考えられます。「単語力」と「英文解釈力」の不足です。
まずは単語力不足をチェック
一つめは、シンプルですが単語力不足です。TOEICではTOEICに頻出する英単語が存在します。受験英語はできたとしても、TOEICが苦手なのは単純にTOEIC用の単語力が不足しているからです。
絶対にやるべきなのは、『金のフレーズ(通称・金フレ)』です。よほど頑固で「私はお気に入りの英単語帳だけをやるんだ!」という場合以外は迷わずやるべきです。おおげさでなくこの単語帳を終えた後は、景色が変わって見えます。「読める!読めるぞ!Part5も6も7も!」と僕の場合はなりました。
単語力には自信があるという人も書店で金フレをパラパラと読んで、未知の単語が無いか確認することをお勧めします。僕は自信があった方ですが、かなり知らない単語が多くて愕然とした覚えがあります。
英語の読み方を根本的に押さえる
二つめは、英文解釈の方法を知らないか曖昧なケースです。単語力はあるのに、英文が読めない場合は、正しい読み方を知らない場合があります。いわゆる精読とか英文解釈といわれる方法です。精読の果てに速読があります。
英文解釈とは、文の構造を把握し文意をつかむことです。文の構造を把握するとは、文を正確に品詞や構文に分解できるということです。SとかVとかOとかCとかいうやつです。「そんなの必要ないよ」という言う人は、文の構造を瞬時に把握できる優秀な人だからその必要性を感じてないだけです。できない人にとっては、これほど重要で根本的な解決法はありません。なぜなら、これこそがそもそも「英語を読む」という行為そのものだからです。
例えば、この文章を一瞬で読めますか?
Whether it is important or not what counts is that you have to listen to what they are saying.
v3がいわゆる本物の動詞です。意味は、「たとえそれが重要であろうとなかろうと、大切なことは彼らが話していることを聞かないといけないということである」です。
こんなふうに品詞に一瞬で分解できる人にとっては、全く難しい文章ではありません。でも、それに慣れていない人はどれが「本物」の動詞なのか掴めず、さらに主語がどれがわからず、補語ももちろん見抜けません。結局、文の構造があいまいにしか捉えられず、何度も返り読みをしてしまい、結果的に読むのに時間がかかりすぎてしまいます。それが以前の僕でした。
やみくもに新公式問題集のPart7を解きまくってもそもそも精読方法を知らなかったらあまり読解力は伸ばせません。「とにかく新公式問題集のリーディングを解きまくれ!慣れろ!」と説く人たちは、できない人の気持ちと課題を理解できていません。遠回りのように見えても、リーディングに自信が無い方は精読方法(英文解釈)を学ぶべきだと個人的には思います。
こういう英文解釈を教えてくれるのは、実は予備校の英語教師です。なぜなら難関大学の英語の試験問題は文の構造が複雑なので英文解釈は必須だからです。大人になってしまった僕らはなかなか英文解釈の方法を学ぶ機会はありません。なので書籍か講座で勉強する必要があります。
大学受験用ですが、『入門英文解釈の技術70』は入門用ということもありよく方法論がよくまとまっています。これで難しければ、『高校とってもやさしい英文解釈』が断然とっつきやすいです。これでもかと易しく説明してくれています。
TOEICに特化したリーディング教材では『1年でTOEIC 900! 英語真っすぐリーディング講座』が英文解釈を丁寧に教えてくれています。TOEICのリーディングで高得点を取るために設計された講座なので、これが受講できればベストです。書籍ではTOEICのリーディングとは異なるタイプの英文を読むことになるので少し遠回りになってしまいます。最短でTOEICのリーディングパートへの苦手意識を無くしたいなら、英語まっすぐリーディング講座を受講してください。
TOEIC英単語と英文解釈を身につければ時間切れにはならない
ここでお伝えした「単語力」と「英文解釈力」の二つがあり、TOEICのリーディングパートの出題形式を把握し、基本的なテクニックさえ知っていれば、絶対に時間が足りなくなることはありません。解法のテクニックを学ぶには、ロバートヒルキ先生の書籍『新TOEICテスト 直前の技術—スコアが上がりやすい順に学ぶ』がおススメです。
この二つの力と問題形式に慣れることで、余裕で時間が余るようになります。時間が余れば、part5の穴埋めのミスのチェックもできるし、part7の文章でわかりづらかった箇所を再度読むこともでき、さらに正答率を上げることができます。
まとめると、まず単語力不足を確認してください。そして単語力に問題が無ければ、自分が英文が正確に読めるかどうかを自分に問うてみてください。自信がなければ一度まとまった時間を取り、書籍か講座で英文解釈の方法を勉強してみることをお勧めします。英文解釈はリーディングの基盤です。TOEICはもちろんのことあらゆる英文を読みこなすための大事な基礎なのでおろそかにはしない方がいいと思います。
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