EINを取得するため頑張って英語で電話して恋に落ちそうになった件

iBooksで有料の電子書籍を販売したくて、それにはEIN(Employer Identification Number)が必要ということで、アメリカのIRSに英語で電話して取得してみました。

FAXでもいいんですがどうも取得までに時間がかかるようです。電話なら即時発行です。「あなたのEIN番号は98-●●●●●●」と電話越しに教えてくれます。
とゆうかオモシロ英会話的には「ここは英語で頑張るべきでしょ！」という強迫観念に襲われてしまったのは事実です。

いやーでも英語で電話するの緊張したわーホント。赤面して汗かいてしまった。

相手の言ってること聞き取れなかったらどうしよう！という不安的中で、電話のせいか声がくぐもっているというか聞き取りづらい。何度も「Would you say that again?」を言ってしまった。いやもう自分の英語力の無さに尽きるとは思うんですが。電話中「これぞリアルTOEICじゃーん！ヒヤヒヤ」と心の中で何度もつぶやいていました。でも結果楽しかった。

備忘録＆今後申請する人のためにメモを残しておきます。2015年3月26日現在の情報です。

まずはEINの概要と取得の流れをチェック！

この三つのサイトでだいたいの取得の流れを把握しました。

NAVERまとめです。がっつりまとめてくれています。
表現者のためのEIN取得 メモ （英語で電話）

次に超ありがたいことにタニケイさんのブログに詳しく電話のやり取りが記載されているのでこれを読み込みました。ほぼここに書いてある通りに聞かれます。電話をかけるとよい時間帯も書いてあります。
EINの電話での取得方法（即時発行）（プチ・レトル）

そしてこちらの体験記を読んで担当者が優しいことを知ってホッとしました。
EINを電話で手に入れました（sakuraSoftware開発日記）

事前準備

準備大事です。緊張しないためにも。

SS-4フォームを埋めておく

FAXで申請する際に必要なSS-4フォームなるものに基づいて電話でいろいろ質問されるので、このSS-4フォームをあらかじめ印刷し記入しておきした。アマゾンに記入例があります。

自分の実名をiBooks上に表示したくない場合は、フォームの2「Trade name of business」を伝える必要があるそうです。僕の場合は個人事業主の屋号の「necopoppo」です。

自分の海外電話番号をメモしておく

自分の電話番号を聞かれるので、あらかじめ控えておきました。僕は携帯電話なので、国番号（81）＋携帯の番号（最初の0を除く）です。なので、81-8012345678という感じです。

スカイプの国際電話の機能を使う

あれ、そもそも国際電話ってどうやってやるんだろう・・・ということでスカイプの国際電話の機能を利用してみました。無料トライアルを発見し飛びつきました。
Skypeの「世界中どこでもプラン」無料トライアル

「無料トライアル終了後、月額プランを購入する義務はありません」とのこと。これ使うしかないじゃん！と即決。

こんなふうに番号を入力して電話ボタンをクリック。

さぁ電話しちゃうぞドキドキ

朝の6時15分にかけました。最初に自動の音声案内が流れます。上で紹介した記事の通りに、
“If you are requesting an employer identification number for an entity organized outside the United States, press 1.”
というアナウンスが流れました。1を押します。よし、ここまでは試験対策通りだぞ！という感じ。

・・・そしてここから担当者が出るまでに40分待ちました。長い！

Our representative is helping other customers, so please continue to hold
という自動音声を何度聞いたことか。

ウトウトしかけていたころに女性の声で目が覚めました。
担当「●●と申します。登録番号は●●●でございます。こんにちは。」
自分「こんにちは。EINを取得したいです」

担当「アメリカ人じゃないよね？」
自分「うん」

担当「電話番号教えて」
自分「はい、81-●●●●●●●●です」

担当「どんな業態なの？」
自分「solo proprietorです」

担当「名前ちょうだい」
自分「Last nameが●●で、first nameが●●です」

担当「屋号みたいなのあったら教えて」
自分「necopoppoです」
担当「え？mecopoppo?」
自分「あ、いやnですね。ねこポッポです」
担当「アハハ」
自分「エヘヘ」
nとmは間違えられやすく要注意です！メコポッポというのも新鮮ですけど。

担当「住所教えて」
自分「はい、ベラベラベラ」
4-2-12-205というように町名番地から伝えました。ちなみに「-」は「ダッシュ」と読みます。区はSuginami-Kuなら「エス・ユー・ジー・アイ・エヌ・エー・エム・アイ・ダッシュ・ケー・ユー」でいいかと思います。

担当「EINで何したいの？」
自分「Ebook売りたいんです」

担当「いつからビジネス始まる感じなの？」
自分「4月の終わりくらいです。Should I be more specific? like…April 21?（もっと具体的な日取りを言った方がいい？）」
担当「決まってなかったら4月って書いておくからいいよ」

担当「じゃあEINナンバー言うね。98-●●●●●●●●」
自分「こんな短いんだ」
担当「そうだよ」
自分「繰り返すね、98-●●●●●●●●だよね？」
担当「うん、合ってるよ！」
自分「親切にありがとう」
担当「Have a nice day!」
自分「You too! Bye」

こんな感じの20分くらいのやり取りでした。自分でもびっくりしたのがたまに簡単な単語が聞き取れなかったことです。「サディは？」と聞かれ「・・・？インド的なこと聞いてる？」となったんですが、「シティ」でした。情けなさに赤面です。

でも、担当者の女性が優しくてとにかく辛抱強くこちらの言っていることを聞いてくれるんです。危うく好きになりかけていました。「EIN番号だけじゃなくてキミの電話番号も教えてくれないかい？」と言う勇気はありませんでしたけど。

iBooksやKindleで電子書籍を発行する予定のある人はぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。結構楽しいです。